カウンセラーの守秘義務は契約や倫理規定により定められています。一方で、生命危険の可能性や法令に基づく通告は守秘義務の限界(例外)と示されています。私が改めて気付かされたのは、この後です。

カウンセラーは生命危険や法令通告だからといって、あっさり守秘義務の限界を諦めるのではなく、本当に守秘義務の限界以外の対応策はないのかを検討する。限界を許容する時でも開示する部分はミニマムにする。これは守秘義務責任を果たそうとするカウンセラーの姿勢・責任感ということです。この話を聴いて、マネジャーの勤務時間管理に通じるところがあるなと思いました。

マネジャーはプロジェクトの成功のためだからといって、あっさり勤務時間の管理限界を諦めるのではなく、
本当に残業時間の管理限界以外の対応策はないのかを検討する。限界を許容する時もオーバーする勤務時間はミニマムにする。これは勤務時間管理の責任を果たそうとするマネジャーの姿勢・責任感。

ストレスチェック制度の法制化に後押しされながら、メンタルヘルスは経営課題として捉えられています。プロジェクトを成功させてもプロジェクトメンバーを疲弊させては本当の成功とはいえない。

プロジェクトメンバーの勤務時間を増やすことなくプロジェクトの成功を達成させるためにはどうしたらよいか。を考え実践できるマネジャーの価値が今以上に高まると思います。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、プロジェクトの職場環境改善に貢献します>