ストレスチェックに「私の部署と他の部署とは、うまが合わない」という項目があります。

確かに、プロジェクト・マネジャーは品質管理部門や生産技術部門の十分な協力を得られないと、ストレスが溜まります。

うまが合わない。というストレスチェックの表現が妥当かどうかは別にして、関係部門、関係者との良好でない関係は大きなストレス要因です。

このストレス要因を上手にマネジメントする技法がないかとプロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)を開いてみました。

ちなみに、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)では、関係部門、関係者はステークホルダーに含まれます。

ステークホルダーとは、プロジェクトの意思決定、アクティビティ、成果に影響したり、影響されたり、あるいは自ら影響されると感じる個人、グループ、または組織。と定義されています。

ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメントの技法は、以下です。

1.コミュニケーション方法
(双方向型、プッシュ型、プル型)

2.人間関係のスキル
(信頼の構築、コンフリクトの解消、積極的傾聴、変化への抵抗の克服)

3.マネジメント・スキル
(プロジェクト目標に向けてのコンセンサス形成と促進、働きかけ、合意への交渉、組織の振る舞いを変容させること)

これらの技法を駆使した交渉とコミュニケーションにより、ステークホルダーからの支援を増強し、抵抗を最小に抑えて、プロジェクトの成功の機会を大幅に高めます。

そして、ステークホルダーとの良好な関係は、プロジェクトマネジャーのストレスも大幅に減らせます。

人間関係のスキル、マネジメント・スキルは、プロジェクトの成功のみならず、自分自身のストレス低減のためにも大切ですね。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、プロジェクト成功と職場メンタルヘルスの両立に貢献します>

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