ソフトウェア開発プロジェクトの工数を見積もる手法の一つにCOCOMOⅡがあります。

興味深いのは、職場環境(リスク管理レベル、協力と共有の度合い、成熟度モデル)の改善が、生産性(工数削減)向上になることを数式で示していることです。

工数(人月)= 2.94 × Size^E × EMi(努力乗数)

Size:調整開発規模(KSLOG)
E = 0.91 + 0.01 × SFj
SFj(スケール・ファクタ):SF1+SF2+SF3+SF4+SF5

職場環境改善は、以下の3項目。
・SF3:リスク管理レベル
・SF4:協力と共有の度合い
・SF5:成熟度モデル(CMM)のレベル

プロジェクト成功のため、プロジェクトチームは過剰な仕事量でも頑張ります。そうではなく、プロジェクトの成功とプロジェクトチームの仕事量適正を両立するため、職場環境(リスク管理レベル、協力と共有の度合い、成熟度モデル)の改善による生産性向上に取組みましょう。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎