ストレスチェックの集団分析結果は、現在の職場環境から目指す職場環境へ改善する手がかりを提供します。「仕事のストレス判定図」の2つのギャップに着目して集団分析を読み解くと、その手がかりに気づくかもしれません。

1.「健康リスク」の職場間ギャップ

「仕事のストレス判定図の健康リスク」は、ストレスチェックの要素が集合した数字なので、マクロ視点で各職場の「健康リスク」を比較するのに有効です。

「健康リスク」が低い職場には、職場環境改善の手がかりがあるかもしれません。

2.管理監督者の予想と集団分析結果のギャップ

「仕事のストレス判定図」の4つのストレス要因である仕事の量的負担、仕事のコントロール、上司の支援、同僚の支援は、
それぞれストレスチェックの3項目の点数を合計して、3点~12点(中間7.5点)で表されています。

また、それぞれの全国平均は、
・仕事の量的負担(8.7)
・仕事のコントロール(7.9)
・上司の支援(7.5)
・同僚の支援(8.1)
です。

全国平均と職場の集団分析結果のギャップは、簡単にわかりますが、職場が抱えている仕事の状況、業務負荷が異なるので、手がかりを見つけるのは難しいかもしれません。

それよりも、職場が抱えている仕事の状況、業務負荷を把握している管理監督者の予想と集団分析結果のギャップの方が管理監督者は認識の違いに気づき、職場改善の手がかりになると思います。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、ストレスチェック集団分析を活用した
『プロジェクト現場の職場環境改善~目標達成とメンタルヘルスの両立~』を提供します>

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