訪問した派遣会社にて派遣社員のメンタルヘルス問題の話になった。

優秀な派遣社員がメンタル不調のちょっと手前になっている事を
派遣元の管理者から聞いた。重要なタスクをひとりで任されている
プレッシャーと残業時間が3ヶ月以上80時間を超えている。派遣元の
管理者が派遣先の管理者と協議して対処する。

今回は派遣元の管理者が派遣社員の様子に気づいて対処するが、
派遣社員のメンタルヘルスはケアされにくいのが現状だと思う。

プロジェクトチーム内では派遣社員も社員も関係ないので、
業務のストレスは変わらない。認知とコーピングも派遣社員、
社員の違いよりも個人のストレス耐性の違いが大きい。違いが
あるのは、プロジェクト内のソーシャルサポートと企業内(派遣先)の
ソーシャルサポートである。

プロジェクト内のソーシャルサポートは、サポートする側(派遣先)の
マインドとしては、即戦力として期待しているので、しっかりやってくれ
て当然と、プロジェクト内のソーシャルサポートは弱くなる。

企業内(派遣先)のソーシャルサポートは、派遣社員は社員に比べて
プロジェクトチームを越えたところで頼れる派遣先の人間関係は薄い。

このように、派遣社員は派遣先のソーシャルサポートが不足するので、
それを補う派遣元のソーシャルサポートが重要になる。①派遣社員の
問題焦点コーピングに対する派遣元サポートは、勤務時間、派遣元から
の助っ人提案などを派遣先に遠慮せず協議すること。加えて、②派遣社員の
情動焦点コーピング(脅威ではなく、挑戦、自信の心理にする)に対する
派遣元サポートは、派遣先業務の大変さ、難しさ、苦労、といった事柄と
感情をよく聴いて、わかってあげることです。(気持ちに寄り添うこと)。

以上です。