働き方改革の一つの大きなテーマとして、残業削減と「業務時間削減」が取り扱われています。同時に「生産性向上と人づくり」改革も一体的に取り組むことを政府は明らかにしました。

この改革自体は素晴らしいと思うので、改革を実現する職場のアプローチ(取組み方)を間違ってほしくないと思います。

限られた時間の中で、仕事の質を考えるのは、ちょうど、アジャイル型プロジェクトマネジメントの人・期間を固定して、スコープを見積もるのに似ています。(馴染みがあるウォーターフォール型プロジェクトマネジメントのスコープを固定して、人・期間を見積もるのとは真逆です)

人・期間を固定しているアジャイル型のポイントは、スコープの優先順位判断(どの機能を入れて、どの機能を入れないか)です。同様に、働き方改革「業務時間削減」のポイントは、どの業務を削減するか、削減してはいけないかの判断かもしれません。

ちなみに、アジャイル型プロジェクトマネジメントの原則の一つに、「最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出されます。チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します」があります。

このように過剰管理を捨てた生産性向上(チームを信頼し、チームの障害を取り除くマネジメント)も働き方改革「業務時間削減」を実現する職場の正しいアプローチ(取組み方)の参考になるかもしれませんね。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎(PMP、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、心理相談員)
<うつ病のない日本の職場を目指して、「社員がいきいきと活躍し成長する会社」を全力で支援いたします>

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