「日経BP健康経営フォーラム(3月1日)」に参加申込みをしていたものの、都合が悪くなり参加できませんでした。しかしながら、そのフォーラム関係者が健康経営について意見交換をしようとアクセスしてくれたので、90分ほど話をしました。

ちなみに、健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取組みが、将来的な収益性を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。(経済産業省・ヘルスケア産業課)

近頃は、「健康経営」、「健康ブラック企業からホワイト企業へ」、「待ったなし、職場のメンタルヘルスケア」といった概念やアドバルーンメッセージにうんざりしているので、『戦略的に実践すること』にフォーカスして話をしました。その時の事例を紹介したいと思います。(戦略的かどうかは別にして)

・年50回ある朝礼の4割は社長の健康講和
・定期健康診断を年2回実施(標準は1回)
・幹部社員に毎年人間ドックの受診を義務づけ
・最高健康責任者を配置
・ダイエット用のアプリを試験的に導入
・取締役以上は喫煙禁止

メンタル面の話題は少なく1件でした。
・ストレスチェックは2012年から毎年2回、必ず集団分析をして職場環境を改善する。

このメンタル面の実践会社は経済産業省の「健康経営銘柄」に選出された「K社」です。メンタル休職者数は、2015年4月1日時点で、2013年度同時期に比べ、42.5%減少したそうです。

ストレスチェックの集団分析による職場環境改善だけでこのような成果になったのか、また、どのような職場環境改善を実施したのか知りたいところですが、そこまではわかりませんでした。

しかしながら、ストレスチェック制度では努力目標になっている集団分析を必ずやって職場環境を改善するという会社トップの健康経営は、職場環境改善の当事者である管理監督者やその上司の本気の職場環境改善を後押ししていると思います。こんな関係いいな。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、プロジェクトの職場環境改善に貢献します>